観音菩薩の生まれ変わりとされる僧侶。ノーベル平和賞受賞者。神々しい肩書とともに、これだけ世界中で顔を知られている人は他にはいない。しかし、私たちは本当にこの人を知っているのだろうか。2歳にしてダライ・ラマ13世の転生者と認定され、ダライ・ラマ14世となったひとりの少年は、今では多くの人から尊敬され、一方では唾棄する人もいる、この世界において重要な存在となった。本作ではその人に東京の街頭で質問を募った。質問者にまっすぐに向き合い、真剣にユーモアたっぷりに答える姿から、ダライ・ラマ14世の素顔が見えてきた。
本作では、今まで誰も見たことのないダライ・ラマ14世に出会うことになる。カメラは関係者以外には入ることのできない場所へと分け入っていく。そこに映し出されるのは、眼鏡をはずし、お茶をのみながらくつろぐ普段の姿。書物に目を通し、今も日々の課題を学ぶひとりの僧侶としての姿である。
また、チベット亡命政府のあるインドのダラムサラと、いまもチベットの伝統と風習が受け継がれるラダックへの取材を敢行。その映像からは、脈々と受け継がれるチベット仏教の教えと、その源流であるダライ・ラマの存在、そして亡命後にダライ・ラマ14世が人々と作り上げてきたものが浮き彫りになってくる。
作品中、法王は私たち日本人に、エールというべき期待を込めたメッセージを送っている。戦後70年の今、そのメッセージをひとりでも多くの人に受け取ってほしい。
予告編
チベット仏教の最高指導者。本名:テンジン・ギャツォ。1935年7月6日生まれ。2歳の時、ダライ・ラマ13世の転生者と認定。5歳でダライ・ラマ法王14世として正式に即位。15歳で全政治的権限を委任された。中国のチベットの侵攻により、1959年、23歳でインドに亡命。その後、インドのダラムサラにチベット亡命政権を樹立。1967年から外交をはじめ、世界中の要人と面会し、チベットの窮状と非暴力での平和の実現を訴えてきた。
1989年、その非暴力の闘いが認められ、ノーベル平和賞を受賞。2010年、アメリカ政府から民主主義功労勲章を授与された。2012年には宗教界のノーベル賞であるイギリスのテンプルトン賞を受賞。1959年に亡命をして今年で56年、いまだチベットの土を踏んでいない。チベットに戻る日を夢見ながら、今日も世界平和のためにまい進している。
スタッフ
- 企画・撮影:薄井一議/薄井大還
- 語り:柄本佑
- 音楽:世武裕子
- チェロ演奏:奥泉貴圭
- 音楽制作:内山雄介(otoco)
- 企画協力:長島慎/坪井 卓
- EED:山谷亨
- 仏教学監修:合田秀行
- 特別協力:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
- エグゼクティブプロデューサー:土屋 尚士
- プロデューサー:吉田 裕
- 監督・構成・編集:光石 富士朗
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